麩ってナニモノ?

  • 室町時代から精進料理として親しまれてきた“麩(ふ)”。
    日本の伝統食品として、一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
    焼き麩や生麩、角麩、揚げ麩など、地域特有のものも合わせて100種類に届くとも言われる馴染み深い麩ですが、その原料や作り方を知っている人は少ないはず。
  • こちらでは麩の魅力を紹介しながら「お麩とは?」に迫ります!

何でできているの?

もっちり弾力のある生麩をはじめ、美濃地方特産の型崩れしにくい角麩やふわっとやわらかく水を含みやすい焼き麩など。
その他にも様々な麩がありますが、実は主原料はほぼ同じで製造工程が少しずつ違うのです。
まずはその原料から知っていきましょう!

麩の原材料

グルテン

もち米粉

麩の主要な材料は、「グルテン」と「もち米粉」。
グルテンとは小麦たんぱく質(植物性たんぱく質)のことで、粘弾性があり、主に小麦粉と水を混ぜ合わせることで抽出できます。
その小麦粉から取り出したグルテンともち米粉を混ぜたものが麩の生地となるのです。

どうやって作られているの?

麩を作る際、まずはグルテンを生成します!
小麦粉を水でよく練って、洗い流しながら小麦粉の中に含まれているでんぷん質を切り離すと、ゴム状のグルテン(湿麩-しっぷ-)が残ります。
この出来具合で麩の美味しさが決まるとも言われているんですよ。

グルテンともち米粉を混ぜ合わせる

次にそのグルテンにもち米粉や水を加えて練り合わせて成形することで、基本となる麩の生地が出来上がります。
グルテンともち米粉の配合は、熟練の技が必要とされるほど重要なものなのです。

製造

3つの製法で異なる食感に

練り上がった麩の生地を、さらに蒸したり、茹でたり、焼いたりすることで、
生麩(もち麩)や焼き麩といった、それぞれ食感や形が全く異なる麩が完成します。
どんな違いがあるのか一つずつ見ていきましょう!

蒸す

1.蒸す Steam 生麩
型にはめて蒸すように熱を通した生麩は、ねっとりとやわらかく、程よい弾力と粘り気があります。
様々な形にすることができ、火を入れても型崩れしにくく、煮炊き物に適しています。

茹でる

2.茹でる BOIL 麩
熱々のお湯で茹でた麩も生麩に分類されます。
生地を棒状に延ばして茹でてから成形することで綺麗な形に。
田楽や揚げ出しなどの料理におすすめです!
ぷるんっと、生麩ならではのもちもちとした食感を楽しめます。

カット

3.焼く BAKE 焼き麩
水分を飛ばしながら直火焼または焙焼すると、ふんわり軽く、保存性の高い焼き麩に!
サクサクとした生地は網目構造になっているので水を含みやすく、お吸い物や味噌汁にぴったりです。
車麩、ちくわ麩、飾り麩など、様々な種類があります。

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